白馬岳より帰還A
2006-08-30


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 我々のパーティが2日目にテントを撤収し、白馬山頂へ登り返し、小蓮華岳方面に向かっている途中は、ガスがかなり出ており、展望がきかなかった。下山後、家内から安否確認の電話、白馬大雪渓で落石事故、1名死亡とのことだった。

 わがパーティは、少し前にも大雪渓で落石事故が起こっていたので、計画段階で雪渓を通らずに栂池から、白馬大池を経由するコース(ただし、長い)にしていたので、難を逃れた。テント場からの杓子へのピストンも検討したが、アイゼンが必要なので、実施せず。

 昨年の大雪が、北アルプスの崩壊をすすめたのが、今年の落石事故多発の背景だろう。亡くなった方には運も無かった。雪渓の落石は、通常の落石と違って、音がしないうえ、あの日は、信濃側はずっとガスで視界なし。接近直前まで、落石には気がつかなかったのだと思う。気の毒なことだ、ご冥福をお祈りしたい。

 とはいえ、我々のコースにも乗鞍岳直下に雪田横断の箇所があり、軽アイゼンをもってきたほうが良かったかと少しあせった。実際、歩いてみると、ロープもあり、雪も比較的柔らかでキックが効き、安全に横断できたが、最初から、雪は殆どないと思っていたので、びっくりしてしまった。今年の春に丹沢の大室山鞍部の残雪で滑落して以来、硬くしまった雪には恐怖感が消えない(あの時は下手したら死んでいた)。
[山行記録]

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